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recipe 女の居る暮らし


女の瞳の中に
濃密で官能的な雰囲気が
渦を巻き
身体からも匂い立ってる
女の肉体への欲望が挑発される
柔らかそうな唇だ
そう想った次の瞬間には女の唇が
塞いで舌が口の中で纏わりうごめいてた
囲炉裏の火の燃える横で
裸になった女と何度も抱き合い
背中に手を廻し足をきつく絡める
女の中で幾度も果てた
幾度果てても欲望の火は収まらず
女の身体から発散される欲情の
波に煽られ
憑かれたように抱き続け
時間が経つのも忘れ
明け方近くに倒れるように眠りこんだ
目覚めた時には既に正午近くで
身体に触れる裸の女の肌の温もりがあった
おはようと女の口から柔らかで湿った声が漏れる
女の指が身体をそっと這い
気持よかった
耳元で囁く
女の濡れた瞳と視線が絡み合い
返事の代わりに舌を絡め合う
寝起きの欲情の火は
女の中で3度果てて
ようやく収まった
暫く女と余韻を漂った後に
ご飯は私が作るわと
女が立ち上がり身支度を整え
食事の用意をしだした
米を炊き大根を刻み
干物の鮭を焼く女の後ろ姿を見て
とてもそれが新鮮に想えた
自分の家の中で女が料理をする姿を見るのは
初めてだった
一人で暮らすのに不自由はないが
女の居る暮らしもいいものかもしれないな
そんな事を考えた
女は料理を作るのは慣れてるようで
男よりも手際良くスムーズに
作り出来た料理を並べた
焼いた鮭に出汁巻き卵
大根の葉の浅漬け
しめじとほうれん草のおひたし
ワカメと大根の味噌汁
並べられた料理は自分の作る料理よりも
色彩が鮮やかだった
こんなとこに男と女の違いが出るんだろうなと感じた
味も女の作る料理は美味かった
それを女に伝えると
微笑みながら喜んだ
食事を終え片付けた終わった女を
この辺りを散歩してはどうかと誘い
2人で雪の積もる集落の近辺や
山間の景色の良い場所を白く柔らかい雪を踏みしめながら2人で歩いた
空は青く澄み渡り陽に照らされた
雪の白さが眩しい程だった
集落の見える小高い丘に着き
腰を降ろし
模型のようなサイズに見える
雪に覆われた三角形の合掌作りの家並みを眺めてる時に
女が身体を寄せて手を握り
暫く此処に居てもいいかと聴いてきた
アナタとはとても相性がいいみたいだし
心も身体も含めてね
それにこの美しい風景はとても心が落ち着く
此処に住んでみたいと
好きなだけ居ればいいよと
男は女に応えた
このまま女と暮らす事が
とても自然な成り行きに感じた


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天海 彩

主人公、お若くてらっしゃる。
こんなタフな方にはお会いした事無く、
これからも逢えるはずない 天海 彩
by 天海 彩 (2014-06-17 09:02) 

kenji0y

天海 彩さん

いああ。。
夜の鉄人になれる
おくすりを処方して貰えば
きっと。。

まだ間に合うはず。。。 (= ̄ω ̄=)ノ〇


by kenji0y (2014-06-17 23:25) 

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